アロマのメカニズムと効果

アメリカやヨーロッパには、香りを利用する“アロマセラピー”というものがあります。おすすめする「アロマケア」とは、エッセンシャルオイルを利用することで生活にうるおいを与え、毎日をより豊かな気持ちで過ごしていただくものです。これまでアロマケアの世界を全く知らなかったという方でも、私たちは皆、香りに対し何らかの感情的または精神的な反応を示すものだということはご理解いただけると思います。つまり、香りは私たちの生活の一部なのです。

●香りからのメカニズム

香りを呼吸と共に鼻から吸い込むと、その香りの小さな分子は、鼻腔の上の嗅上皮という粘膜に付着し、そこにある嗅細胞から電気信号が発生し、その信号が脳へ送られ香りを感知します。香りの信号は、大脳辺縁系や視床下部にも伝わり、さらには、ほかの多くの体の部位にも様々な影響を与えているといわれています。

●呼吸からのメカニズム

呼気とともに吸い込んだ香りの小さな分子は、鼻と喉を通り、気管・気管支を経由して肺へ運ばれます。成分によっては通過する際にウィルスや菌を除去するものもあり、感染症の予防効果を期待できます。また、呼吸と一緒に吸い込まれた香りの分子は、肺から毛細血管を通じて全身へと運ばれていきます。

●皮膚からのメカニズム

皮膚から浸透したエッセンシャルオイルの分子は、とても小さな分子構造をしているため皮膚内に浸透します。浸透したエッセンシャルオイルの成分は毛細血管やリンパから全身へ運ばれます。

●生活を豊かに、奥深く、実りあるものへ。

日々の生活に自分のほっとする香りや、好きな香りを取り入れるということは、自分自身の癒しの引き出しを一つ増やすことにつながっていきます。香りの種類によっては、リラックスの引き出しだけではなく、さまざまなシーンに合わせた自分だけの引き出しを作ることができるのです。気持ちを盛り上げたり、集中力を高めたりと、数多くの引き出しをもつと、生活をより豊かに奥深く、そして実りあるものにしていけるのではないでしょうか。
現代は視覚に頼りすぎる傾向があるといわれています。だからこそ嗅覚に意識を向けてみるとまた違う発見があるかもしれません。例えば、季節の香りを意識してみましょう。植物の活動が活発になる春には、緑や花の芽吹きの香りが感じられます。新緑のみずみずしい香りからは、新たなエネルギーが感じられます。また、天候による香りの変化もあります。雨が降った後の土の香りや、太陽が明るく照る日の草の香り。さらには、時間の変化によっての香りの変化もあります。人の活動が少なくなる真夜中の、外気の香りは昼間とは違う香りを感じさせます。
アロマケアもしくはアロマセラピーでは100%植物から抽出したエッセンシャルオイルの香りをそっと身近に置くことができ、その香りを楽しむことにより、何気ない毎日の暮らしにたくさんの彩りや、スパイスを加えてくれます。そんな植物の力強さや優しさが、きっとあなたの生活を豊かにしてくれることでしょう。