美しく健康な肌とは

理想的な肌とは、どのような状態なのでしょうか。一般的には次の4つが美しく健康な肌の条件と考えられます。
 
①角質層の状態が良く、表面にうるおいがあり、すべすべとなめらかな肌。
②皮脂の状態が良く、新陳代謝のリズムがスムーズで、メラニン代謝や肌の透明感・キメなどが整っている肌。
③真皮のコラーゲン・エラスチンのバランスが良く、皮膚にハリと弾力があって、柔らかくしなやかな肌。
④血行が良く、血色が良い肌。

 
これらの条件が整った理想的な肌を保つためには、肌質や肌の状態に合ったスキンケアでお手入れをし、肌の水分・油分のバランスを整えることが大切です。

『うなはだけ』とは

美しい肌の条件の頭文字をとって、「うなはだけ」と呼びます。
これらの条件がそろった肌は、見た目がつややかでいきいきとしているだけでなく、触れた感触は柔らかくしなやかで、外からの刺激に対しても抵抗力がある状態です。

肌トラブルとその原因

●乾燥

すこやかな角質層の表面には皮脂膜があり、肌内部の水分蒸発を防いで乾燥を防いでいます。しかし、さまざな原因によって皮脂の分泌が少なくなると、皮脂膜がつくられにくくなり、角質層の水分保持力が低下してしまいます。肌が乾燥する原因は、加齢、季節による乾燥、冷暖房、紫外線、栄養不足、睡眠不足、精神的ストレスなどがあります。

●しわ

乾燥によって一時的にできるしわは乾燥じわと呼ばれ、保湿のお手入れをしっかりとすることで改善されます。これに対して表情じわは、肌の真皮中に存在するコラーゲン、エラスチンが破壊されたりダメージを受けたことにより、肌の弾力性が失われて元の位置に戻ることができなくなった状態です。

●たるみ

紫外線や加齢などによって真皮層のコラーゲン、エラスチンが破壊されると、肌はスプリングが壊れたマットレスのような状態に。弾力を失って脆弱な状態になるため、表皮層を支えきれなくなってしまいます。すると、肌全体にゆがみができて、これがたるみとなって現れるのです。

●シミ・ソバカス

表皮の基底層にある色素細胞、メラノサイトの活動が活発になり、メラニン色素の生成が促され、部分的に色素沈着した状態です。最大の原因は紫外線ですが、ニキビによる炎症や傷跡が色素沈着を起こす場合も多く見られます。また、精神的ストレスやホルモンバランスの変調などによってできるシミもあります。
表皮細胞中のメラニン色素は、通常はターンオーバーによってアカとして剥がれ落ちます。しかし、紫外線などによってメラニン色素が過剰に生成されたり、ターンオーバーのサイクルが乱れることで、シミとして残ってしまうことがあるのです。

●毛穴・べたつき

季節的な要因や脂質や糖分を摂り過ぎる食生活、睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れなどが原因で皮脂が過剰に分泌されると、肌の表面がべたついたり、毛穴が目立つようになります。酸化した皮脂が毛穴に詰まると、ニキビや吹き出物の原因となります。

●くすみ・くま

くすみの主な原因は、ターンオーバーの周期が乱れることで角質が厚く溜まることです。肌表面が硬くゴワついて乾燥しているため、外からの光が反射しにくく肌色を暗く見せてしまいます。また、睡眠不足や疲れによる血行不良から肌色が暗く見えたり、紫外線やホルモンバランスによってメラニン色素が大量に発生し、暗く見えてしまう場合もあります。

●ニキビ・吹き出物

ニキビの原因としては、毛穴をふさぐ異常角化や毛包内での皮脂生成の増加、皮脂内でのアクネ菌の増殖、炎症などがあります。10代でできるニキビは不安定なホルモンバランスの影響ですが、20代以上の大人のニキビの場合、クレンジング不足、過剰な洗顔による皮脂の取り過ぎ、不規則な生活やストレスなどさまざまな原因が複雑に絡み合っている場合がほとんどです。


 

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