健康とストレッチ

ストレッチとは筋肉とその周りにある腱や靭帯などの組織を引っ張り、伸ばすことです。筋肉や周りの組織を柔らかくし関節の可動域(首、肩、腰、手足などの関節が問題なく動く範囲や角度)を広げるために行うもので、有酸素運動や筋力トレーニングと並び、健康増進に必要な身体運動のひとつです。特別な準備や場所を必要とせずにいつでも行うことができます。また、スポーツをしている、していないに関わらずおすすめです。継続することで、数週間のうちに本人にも分かる効果が出やすいことも特徴のひとつです。

●ストレッチの必要性

現代の生活では、からだを動かす範囲が限られているため筋肉が硬くなり関節の可動域が狭くなりがちです。特にデスクワークや車の運転など、日常でからだの動きが限られ長時間同じ姿勢をとる人に多くみられます。からだが硬くなると関節や筋肉などのからだの動きに影響を及ぼしストレスがかかります。また、からだ全体の代謝にも少なからず影響があり、代謝の低下をまねく場合もあります。からだ本来の動きや代謝のためには適切なストレッチを行い、からだを柔軟な状態に保つことが大切です。

●ストレッチの効果

・怪我の予防

からだが硬くなっていると動きが制限されるため、日常の生活の中でも転倒などの怪我を起こしやすくなります。スポーツをする場合も運動前にストレッチを行うことが怪我の予防に繋がり、運動前のストレッチはパフォーマンスを上げる効果も併せもちます。また、運動後のストレッチは筋肉の疲れを軽減し元の状態に戻す助けとなります。

・代謝・血流の促進

筋肉を柔らかくすることで、血液やリンパの流れを促す筋肉のポンプ機能が活発になります。筋肉内の血液循環が促され、酸素や栄養がからだの隅々まで届くようになります。筋肉が硬直して血液やリンパの流れが滞ると、からだ全体に酸素や栄養が行き渡らず老廃物が溜まり疲労の蓄積となって、肩こりやむくみの原因にもなり得ます。ストレッチによってそれらが解消されることも多く、疲れにくいからだづくりにも役立ちます。また筋肉を適度に動かすことによって代謝が向上するため、からだ全体の健康維持にもつながります。

・姿勢の改善

姿勢は筋肉の動きや関節の可動域と密接に関係し、前後、左右、表裏の筋肉の柔軟性や筋力のバランスによっても支えられています。からだが硬くなるとこれらのバランスが崩れ、猫背、反り腰などになる場合があり姿勢が悪くなります。柔軟性に前後、左右で差があり筋力のバランスが崩れているような場合は、バランスよくストレッチを行うことで姿勢を整えやすくなります。また、高齢になると筋肉量が減り筋肉の線維も縮むため、姿勢が崩れがちになります。ストレッチによって筋肉を柔らかくし縮みを抑えることで姿勢改善にもつながります。

・リラックス

ストレッチは深い呼吸をしながら行います。呼吸を整えてストレッチを行うことで気持ちが落ち着き、リラックス効果があるといわれています。就寝前にストレッチを行いリラックスするのもよいでしょう。