7大栄養素⑤ ミネラル

少量でも、生命維持に不可欠な基本元素

ミネラルとは自然界にもともと存在する「鉱物」のことです。私たちのからだは、たくさんの元素が組み合わさってできており、そのなかの約96%は、酸素、炭素、水素、窒素で構成され、残り約4%にあたる元素をミネラルと呼びます。からだの基礎をつくる他、体内で調節機能に働くなど、実に絶妙なバランスで私たちの健康を保っています。体内では生成することができないため、食事から摂るのが必須です。

●ミネラルの働き

・生体機能の調節を行う

血液やリンパ液などの体液に溶け込み、イオンとなって生態系の機能を保つミネラルがあります。ナトリウム、塩素は、リンパなどの体液の主成分。他にも多くのミネラルが体液中のイオンとなって、各機能を正常に保つ役割を担っています。特に、ナトリウムイオンとカリウムイオンは、細胞の内側と外側から互いに作用し合うことで、細胞膜の浸透圧の維持や、体内のpHの調節、細胞の栄養分の吸収など、重要な役割を果たしています。

・からだの構成成分となる

ミネラルには、歯や骨といったからだの構成成分になるものがあります。主に歯や骨を構成するのは、カルシウムとリンです。カルシウムは人の体内にどの成分よりも多く存在し、その量は体重60kgの人でおよそ900gにもなります。リンは2番目に多く、全体重の1%を占めます。この2つのミネラルは、不足すると骨粗しょう症や発育不良を引き起こす、私たちのからだにとって非常に重要な栄養素です。

・他の栄養素と協力して働く

体内でたんぱく質やビタミンなどと結合し、神経伝達、体液調節、筋収縮などの身体機能を維持するよう働くミネラルもあります。ビタミンやたんぱく質は、単体でいくら摂取しても吸収や働きが十分になされないものもあります。また、酵素自体の構成成分となったり、酵素を活性化し必要な機能を助けるなど、非常に重要な役割を担っています。

・発育や新陳代謝をつかさどる

代謝機能と関わりの深いミネラルもあります。古い細胞が新しい細胞に入れ替わる例として、亜鉛やマグネシウムは、皮膚の新陳代謝に欠かせないミネラルです。また、赤血球中の鉄分や甲状腺ホルモンの成分となる鉄やヨウ素は、基礎代謝や子供の成長のために必要なミネラルです。たんぱく質や脂質と結合し、さまざまな生理作用に深く関わっています。

●16種類の必須ミネラル

栄養素として必要不可欠なミネラルは、現在16種類が知られており、これらを特化して必須ミネラルと呼びます。そのうち7種類が多量ミネラル、9種類が微量ミネラルです。多量ミネラルと微量ミネラルについては、一般的に人の1日の摂取量(必要量)によって区別されています。

●その他のミネラル

人体には、約70種前後の元素があるといわれ、ここまで紹介した以外にも、微量ながらからだの中で重要な役割を担うミネラルが多くあります。また、近年工業生産品の分野で話題の希土類元素「レアアース」もミネラルの仲間。私たちのからだと暮らしは、地球の恩恵「ミネラル」によってさまざまな面から支えられているのです。

●ミネラルの摂取

ミネラルの中であまり広く知られていないものも、実は多くの重要な役割を担っています。とはいえ多量に摂取すれば良いというわけでもありません。ミネラルは必要量がわずかでもからだに与える影響が大きく、不足すると欠乏症を引き起こし、摂りすぎても過剰症のおそれがあるからです。健康的な毎日を送るためには、過不足なく上手に摂取することが大切です。

●フルボ酸とは

フルボ酸は、植物や動物が微生物によって発酵と分解を繰り返し、長い年月をかけてできた「腐植土」と呼ばれる土壌に含まれる成分です。土壌が水中に堆積し、その後脱水・固結した岩石である頁岩(けつがん)から抽出されます。植物の堆積物が炭化する前の、栄養豊富な有機物を多く含んだ水溶性の有機酸で、多くの種類のミネラル成分が濃縮されています。また、地中に存在する天然の電解質なので、ミネラルのからだへの吸収率(バイオアベイラビリティ*)を高め、ミネラルが体内で効率的に利用できるようにします。

●フルボ酸の働き

フルボ酸はさまざまな物質と結合しやすいという特徴を持っています。体内で栄養素を運ぶフルボ酸の働きは、たとえていうと、人を運ぶバスのようなもの。体内の必要な場所に必要な成分を運び、不要な成分を集めて排出します。このようにフルボ酸は、生命活動を行うために細胞レベルでとても重要な成分なのです。

●フルボ酸の特長

・疎水性と親水性の両方を併せ持ち、他の物質と結合しやすい。
・多くの種類の天然ミネラルを含んでいる。
・地中に存在する天然電解質で、ミネラルの生物学的利用効率(バイオアベイラビリティ)を高める。
・ミネラルとフルボ酸を併用することでミネラルの吸収を高める。
・重金属やフリーラジカルによる細胞へのダメージを修正する。
・細胞膜の透過性を高める。
・たんぱく質の代謝を高める。
・特定の酵素の活動を促す。

 

●フルボ酸とミネラル

そもそも植物は、土壌中のミネラルやアミノ酸を根から吸収する際、フルボ酸の力を利用しています。つまり、フルボ酸がなければ栄養素を十分に吸収できないのです。そして、人はその植物などを食べることで、必要な栄養素を摂り入れます。このようにすべての生物の生命活動に必要なフルボ酸には、50種類を超える天然のミネラルが含まれているといわれています。ミネラルを十分に摂取することが難しい現代の食生活においては、フルボ酸を利用した効率的なミネラルの摂取が注目されています。