腰の痛みの原因

なんとなく腰のあたりにいつも鈍い痛みがある、ぎっくり腰になった後、腰が弱く感じられる、このような腰に対する不安を抱いている方は少なくありません。

●腰への負担

頭や胸がある重い上半身を支える腰には、立っていても座っていても常に負担がかかっています。特に長時間立ったままの仕事やスポーツをすると、腰への負担は大きくなります。また、短時間でも重いものを持ち上げたり、持ち続けたりすると腰の負担になります。そして、急に物を持ち上げる、からだの向きを変える、くしゃみなどで瞬間的にからだを動かすことが、腰への衝撃となることもあります。こういった様々な腰への負担が、腰の骨や周辺組織を弱らせ、慢性的な腰痛や「腰椎椎間板ヘルニア」などにつながることもあります。

●加齢による変化

年齢を重ねると、腰の痛みをかかえる人も増えてきますが、それは、腰の周りの骨や周辺組織が、加齢により変性してくるためです。その変性により起こる病気には、「脊柱管狭窄症(きょうさくしょう)」や「骨粗しょう症」「変形性脊椎症」などがあり、長年使ってきた骨や周辺組織が弱って変わり、腰の痛みが生じやすくなります。腰への負担が大きいと老化が早まり、老化が早まると一層腰への負担が大きくなる。という状態になりがちです。

●精神的ストレス

最近の研究では、腰痛の原因が椎間板ヘルニアや、その他の骨や周辺組織にあることはごく限られていて、腰痛の原因の大部分は、ストレスと腰痛による安静にある、という報告もあります。転んだ、重いものを持ち上げたなどで、腰に普段には無い痛みを感じたことが、まずストレスとなり、さらに「この痛みはいつまで続くのか…」と悩むことが、さらなるストレスを生み、不安を解消するために安静にすることが筋力を弱め、血流を悪化させ、さらに痛みが長引きストレスを生み…といった痛みとストレスの悪循環が起きることが、腰痛の原因になっているという説もあります。
また、腰の痛み以外のあらゆるストレスが、腰痛の原因になっているという説もあり、生活環境が変わり、ストレスが軽減されると、腰の痛みがなくなるといったケースもあります。