春・からだの状態

●巡らせる

冬の間はからだが寒さに負けないように他の季節より交感神経が優位に働いている時間が長く、内臓や筋肉もテンションを高く保ち生命活動の維持に努めています。そのように冬の寒さに対して緊張状態にあったからだは春の温度上昇とともにリラックスし緊張感がゆるみ、内臓や筋肉は弛緩していきます。外気温に合わせてからだの在り方が徐々に変わってくるのです。内臓や筋肉の変化とともに、血液、水分、気の巡りも春には活発になります。これらの代謝のエンジンとなるのが肝臓なので肝機能を高める食事や生活習慣を心がけるとよいでしょう。

●自律神経への影響

気温の上昇に伴いからだ全体がリラックスモードになるので、副交感神経が優位に働き眠くなったりするなどからだの変化を感じることが多いでしょう。自律神経が乱れてイライラする、だるくなる、ホルモンの分泌に乱れがでるなど不調に傾く場合もあります。
また4月は新年度がはじまる時期。大きな変化がより自律神経の乱れを加速させることもあります。温度変化、環境変化の二つの理由で自立神経が乱れ4月はのりきった場合でも5月頃に自律神経の乱れによるからだの疲れがでることもあり、それが「5月病」とよばれる不調となるのです。
ホルモンバランスの変化もあります。暗くなるとメラトニン、明るくなるとセロトニンというホルモンがそれぞれ分泌されます。メラトニンは眠くなるホルモンでもあり成長ホルモンでもあります。日が長くなり明るい時間が長くなってくるとメラトニンとセロトニンの両方のホルモンの分泌量がかわり、バランスが変化し自律神経の乱れにつながります。

●ゆらぐ免疫系

春の大きな悩みに花粉症があげられます。杉花粉に限らず各種植物の影響が考えられます。花粉症は過剰な抗体反応により目や鼻などに炎症などを起こし日常生活に悪影響を及ぼします。それらにより自律神経なども乱れ心身の不調をきたします。これまで発症しなかった方でも突然発症する場合もあり、いまや国民病の一つともいわれています。免疫系は、腸内環境とも大きく関係があるといわれています。また免疫力は温度変化にも影響をうけます。春は温度変化が激しい時期。三寒四温や花冷えという言葉もあります。昼間はとても暖かくても夜は寒かったり、温かい日が数日続いて慣れてきたと思ったら思わぬ寒い日がやってきたり、ゴールデンウィークの頃には夏のように暑くなったり。このような急激な温度変化は自律神経を乱し、風邪や花粉症を発症しやすくなります。

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