健やかな関節と軟骨のために

年齢を重ねても自由に歩き動けると、からだだけでなく気持ちも若々しく保てます。そのための対策の一つとして日々の生活で関節に配慮していきましょう。

●負担を減らす

加齢による軟骨の減少は避けられませんが、膝への負担を減らし、膝を支える筋肉を鍛えることで減りを遅くすることはできます。膝の負担を減らすにはまずは体重コントロールを心がけましょう。また正座や長時間の歩行・階段昇降も膝に負担がかかるので控えたほうがよいでしょう。和式トイレ、床の生活も可能であれば洋式トイレや椅子の生活に切り替えましょう。歩くときに杖を活用し膝への負担を減らすこともひとつの方法です。減量や筋肉をつけるためには運動が必要ですが激しい運動は膝への負担が大きいため適度なウォーキング、水泳、ゴルフなどの有酸素運動がおすすめです。食事を制限すると骨粗しょう症になる可能性があるため栄養への注意が必要です。すでに膝に痛みがある場合に減量や運動を行う場合さまざまな留意点があるため、医師や専門家の指導で行うのがよいでしょう。症状によっては薬での治療やホットパック・アイシング・レーザーなどの物理療法を必要とすることもあります。また最近ではオーダーメイドの軽量の装具も開発されており歩行や運動の助けになります。改善されない場合は手術で人工関節を入れる処置が必要になる場合もあります。

●食生活

軟骨の減少への対策として、コラーゲンなどを含む食材を意識して料理に取り入れたり、サプリメントを活用したりするのもよいでしょう。コラーゲンは鳥皮、手羽先、煮凝り、アンコウなどに、コンドロイチンは納豆・オクラなどネバネバした食品に、ヒアルロン酸は手羽先、フカヒレ、鮭やカレイに多く含まれています。しかしこれらは胃で分解・吸収される場合が多く肌には届いても軟骨まで届かないとも言われています。一方でコラーゲンペプチドの中には分子量を小さくすることにより腸管から吸収されやすくなっているものもあり、サプリメントでの摂取はおすすめです。

●早いうちから関節に意識を

変形性膝関節症は痛いという自覚症状で気付くことが多いようです。膝に腫れやこわばりが見られたりポキポキと音がしたりすると何かしら膝の状態がよくない可能性がありますので、そのような症状が見られたら早めに医療機関で受診したり対処をするようにしましょう。初期の段階での対処により将来の大がかりな治療や手術を回避できる場合もあります。軟骨がすり減り過ぎてからでは処置が限られてくることになりかねません。そのためには若い頃から関節への負担を増やさないよう体重コントロールを心がけ、適度な運動を取り入れて過ごすようにするとよいでしょう。