食物繊維

腸内環境の改善や、さまざまな生理作用を持つ成分

主な働き

・腸内環境を改善するプレバイオティクスとして働きます。
〈不溶性食物繊維〉
・腸を刺激して蠕動運動を盛んにし、排便を促します。
・からだの中の不要なもの(有害な物質、余分な糖分、脂肪など)を排出します。
〈水溶性食物繊維〉
・血糖値の上昇やコレステロールの吸収を妨げ、糖尿病や脂質異常症の予防に役立ちます。
・水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、おなかの調子を整えます。

不足すると

・排便がスムーズになされず便秘になります。
・摂取量が少ない人は心筋梗塞の発症率や死亡率、糖尿病の発症率が高いなど、生活習慣病との関連が報告されています。

摂りすぎると

・食物繊維の摂りすぎは、鉄やカルシウム、亜鉛などの吸収を妨げます。
・難消化性のオリゴ糖を大量に摂ると便がゆるくなることがあります。


●摂取基準(目標量)※厚生労働省「日本人食事摂取基準2015年版」
18~29歳の男性 20g/日  18~29歳の女性 18g/日


●含まれる食品
不溶性食物繊維:穀類、豆類、野菜、根菜、きのこなど
水溶性食物繊維:海藻、果物、こんにゃくなど


●その他
主な食物繊維である植物性の食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に分けられます。



●関連知識
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