汚れの種類と落とし方

●衣服の汚れ

1度でも袖を通した衣服には、目には見えなくとも汚れがついています。汚れの原因としては、ホコリなど外部から付着するものと、汗や皮脂などからだから分泌されるものの2種類があります。

・外部からの汚れ
ちりやホコリ、食品、生活物質(インク、塗料、化粧品)など
・からだから排出される汚れ
皮脂、汗、アカ、血液など

汚れには大きく分けて3種類あり、水へのなじみやすさによって、水溶性、親水性(水分散性含む)、疎水性(親油性)に分けられます。
水になじまない疎水性の油脂、たんぱく質などの汚れは、洗剤や洗濯機など機械による物理的な力で落とします。食べこぼしやホコリなどは親水性ですが、繊維のすきまに入り込んでしまった場合、水だけでは落とせなくなります。つまり、洗濯に必要な3つの要素は、水、洗剤、機械力だといえます。
水の役割は、洗剤や汚れを分散し溶解すること。洗剤の役割は、疎水性の汚れを水になじませて分散・溶解しやすくし、落とした汚れが衣服に再付着するのを防ぐこと。洗濯機などの機械力では、繊維に付着した汚れを効率的に引き剥がします。この3つの要素を上手に組み合わせることで洗浄効果が高まり、衣服をきれいに洗いあげることができるのです。

●食器や調理器具の汚れ

日々の生活に欠かせない家事の1つである、食器洗い。かかる時間を短縮できれば、暮らしにゆとりが生まれます。また、水の使用量を抑えられると経済的にプラスになることはもちろん、環境面でも有効です。

食器洗いの準備として、フライパンなどの調理器具は、使った後すぐに洗うことが大切。特に油汚れは時間が経つほどに乾いて落ちにくくなります。やけどしない程度に冷めた段階で洗うと、汚れ落としも楽です。また、ヘラや野菜くずなどを使って頑固な汚れを落としておくと、さらに洗い物が効率的にできます。
次に洗う順番を考えましょう。最初に洗うのは、コップなど油汚れの少ないもの。そうすることで油汚れが他の食器に移ることがないので、効率的に洗えます。ご飯茶碗は使った後すぐにつけ置きし、ご飯粒が固まらないようにしましょう。
最後にすすぎですが、シンクに食器を積み上げて置き、その上ですすぎを行うと無駄がありません。すすぎ水が残りの食器の泡も洗い流し、後は軽くすすぐだけですみます。時間の短縮だけでなく、節水にもつながります。

●住居や家具の汚れ

新しい建材の普及や生活様式が変化したことなどから、住まいの汚れも多様化しています。ホコリや繊維くず、抜け毛などの軽い汚れから、手アカ、油汚れ、食べこぼしのシミ、浴室、水まわりなど、汚れの種類は実にさまざまです。
掃除の目的は、住まいを清潔にして快適さを保ち、健康的に暮らすこと。また、住居や設備などをお手入れすることで耐久性を高め、長持ちさせることです。そのためには、掃除する場所に合わせて、材質を傷めないよう、スムーズに汚れを取り除くことが重要です。
一見きれいに見えても、生活空間には毎日汚れが少しずつ蓄積されています。汚れが定着しないうちに拭いたり、こまめに掃除しましょう。また、環境に負荷をかけず、手肌にもやさしい洗剤を選ぶことも大切です。