パラベン

パラベンとは

パラペンは、パラオキシ安息香酸エステルを基軸とする有機化合物分の総称で防腐剤の一種です。化粧品やパーソナルケア製品、医薬品等に使用されています。
メチルパラベン、エチルパラベン、イソプロピルパラベン、イソブチルパラベンなどの種類があり、アメリカン・ケミカルソサエティによると、ヘルスケア・美容関連製品の約85%で使用されています。

アレルギーへの影響

2010年の日本衛生学会シンポジウムで発表された熊本大学の論文によると、化粧品におけるアレルギー反応テストにおいて、いくつものアレルギー性接触皮膚炎や蕁麻疹発症の例が報告されています。メチルパラベンが化粧品や歯磨きに使われたケースでは、それらに誘発された接触蕁麻疹の報告、また、その他全身性の接触皮膚炎の症例も報告されています。
パラベンは、用法、用量を守れば安全な成分であるとされていますが、アレルギーをお持ちの方や、もともと反応してしまう方もいるため、注意が必要な成分です。

環境ホルモンへの影響

ブチルパラベンはエストロゲン(女性ホルモン)と似た化学構成を持っています。2002年に東京都健康安全研究センターが発表したマウスによる実験データによると、特にブチルパラベンの過剰使用は女性ホルモンと同様の働きをすることにより、男性生殖機能に影響を与える可能性があるということが報告されています。一般的にエストロゲン(女性ホルモン)を過剰使用すると、乳がんや生殖関連の問題を引きおこすリスクにつながる可能性があることも示唆されています。

各国の対応について

アメリカFDA(Food and Drug Administration)では、現時点で化粧品に含まれるパラベンが人間の健康に影響を与えるという情報はありません。EUでは2014年初頭に、安全性を担保するデータがないという理由により、5つのパラベン(イソブチルパラベン、イソプロピルパラベン、ペンチルパラベン、ベンジルパラベン、フェニルパラベン)が使用禁止になっています。また乳児を対象として3つのパラベンの使用最大濃度に規制がかかっています。国際機関JECFA(FAO/WHOの合同食品添加物専門会議)では、一部のパラベンの使用を禁止しています。
日本では薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
)により、化粧品においての配合量を、全体の1%以内と定めています。