SDGs 変えていく意識
私たちの一人一人の意識の中で変えていきたいことは?
●地球の一員としての意識
現代の日本は経済先進国として比較的平和で豊かな社会が実現されています。一方地球を俯瞰すると温暖化や飢餓、水の問題、政情不安など数々の課題や不安が、世界中の至るところにあります。今私達の目の前になくても、同じ地球上では将来を脅かす不安要素があること、そしてその不安要素を一人一人が自分のこととして捉え、解決に向けできることから協力し行動していくことが求められています。これまで当たり前に行なっていたことも、もしかしたら変えるべき時がきているかもしれません。これまでの大量生産、大量消費を前提とした生活が地球に負担をかけていることを意識して、地球の一員としてSDGsを考え実践できることから協力していきたいものです。
●地球温暖化の原因となる温室効果ガスとは
まず二酸化炭素(CO2)があげられます。二酸化炭素は、石炭、石油、天然ガスといった化石燃料を燃やすことにより発生します。また大気中の二酸化炭素を吸収する森林が減っていることも関係し、大気中の二酸化炭素は年々増加、温室効果ガスの約76%を二酸化炭素が占めています。他には生ゴミや水田、家畜の飼育で発生するメタン、エアコンや冷蔵庫などで使われる冷媒として使われるフロンなどがあります。そして温室効果ガスの多くを占める二酸化炭素の一人あたりの排出量で、日本はアメリカ、ロシア、韓国に次いで4位と、世界の中でも一人あたりの排出量が多くなっています。その主な要因として、石炭による火力発電が多いことが挙げられます。電気は私たちの生活に今や欠かせないものとなっていますが、その電力の供給源に目を向けるべき時がきているかもしれません。
出典:全国地球温暖化防止活動推進センターHP、EDMC/エネルギー・経済統計要覧2021年版
●食品ロスへの意識
2017年の世界全体の食品ロスは年間約13億トンとされ、2019年の世界の飢餓人口は6億9千万人といわれています。そして日本の食品廃棄物の発生量は中国、アメリカに次いで多いのが現状です。2017年の日本の食品ロスは年間約612万トン、日本の食品ロスの主な原因は家庭と事業系で、家庭からは248万トン、レストランやコンビニなどの事業系で328万トンとされ、家庭からが半分近くとなります。廃棄された食べ物は加工業者や流通業者、飲食店、家庭などからごみとして出され可燃ごみとして処分されますが、水分を含む食品は運搬や焼却の際に二酸化炭素を排出。また焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながります。家庭での食品ロスについては一人一人が積極的に削減に取り組んでいくことが望まれています。
出典:農林水産省
参考:外務省HP、農林水産省HP、東京都環境局HP、気象庁HP、全国地球温暖化防止活動推進センターHP