自分の関心を知る
自分が関心のあることを見つけて継続的に取り組むことで、数年後の幸福感に大きな違いがでているかもしれません。
●関心をもつ対象は人それぞれ
継続的に熱意をもって取り組む趣味やスポーツをもつ方は、その分野の新しい情報に常に接して、自身の知識や技術の向上を目指して継続的な努力をし、活動を通して人間関係の拡がりもあることでしょう。そのような毎日は、日々新しい発見や刺激があり活力が溢れています。
関心をもつ対象は人それぞれです。現代ではインターネット上での活動や交流も多くあり、活動の幅や領域は飛躍的に広がる可能性があるといえるでしょう。継続的に熱意をもって取り組む対象が特に定まっていない方は、自分の関心がどこにあるのか意識的に考えてみるのもよいかもしれません。継続的に取り組める趣味やスポーツをもつことに遅すぎるということはないでしょう。
●自己実現は人間に共通な欲求の一つ
マズローの欲求5段階説という考え方があります。人間の欲求は5段階でピラミッドのように表現することができ、下層の欲求が満たされるとさらに上の層の欲求を満たしたくなるという説です。食欲、睡眠欲(生理的欲求)などが満たされると、安全で安心な環境に身を置きたくなり(安全欲求)、さらに社会的な繋がりを求め(社会的欲求)、周りに認められることを欲し(承認欲求)、最後に自分が本当にやりたいことを実現して得られる満足感・充実感(自己実現欲求)を求めるという説です。
自分が関心のあること、好きなことに継続的に取り組み、知識や技術を高めていくことは、たとえその過程で難しいことがあったとしても、長期的には自分の満足感・充実感につながっていくといえます。生理的欲求を満たすことだけに留まる毎日と、自己実現を目指す毎日では、短期的な違いは小さくても数年後に得られる幸福感に大きな違いがでているかもしれません。
参考:「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」株式会社講談社、「精神科医が教えるストレスフリー超大全」ダイヤモンド社