コンフォートゾーン

自分が心地よく過ごしている快適領域を出て、自身のウェルビーイングをよい方向へと変えていく。

●コンフォートゾーンとは

コンフォートゾーン(快適領域)という考え方があります。日々行動する場所、会う人々、日々行うこと。これらの多くは毎日繰り返され、慣れ親しんだ場所、お馴染みの人、無意識の行動となっていることでしょう。こういったいつもの場所、人、行動をまとめて、コンフォートゾーンと呼びます。
コンフォートゾーンでは、人はあまり深く考えずに行動ができ、ストレスも少ない時間を過ごすことができるでしょう。しかし新しい刺激を受けたり、新しい発見をしたりすることは少ないかもしれません。またコンフォートゾーンに留まっていることが、必ずしもウェルビーイングにつながっていくとも限りません。心が安らぐコンフォートゾーンを大切にしながらも、そこから一歩踏み出すことで自身のウェルビーイングがよい方向へ大きく変わっていく可能性があるのです。

●コンフォートゾーンから一歩を踏み出す

継続的に探究していきたい趣味やスポーツでは、コンフォートゾーンは常に変化し続けます。新しい知識を得て、技術を高め、新しい出会いを経て、コンフォートゾーンから踏み出し、成長や喜びを感じ次のステップへと進むことが、よりよいウェルビーイングにつながっていくことでしょう。
継続的に取り組む趣味やスポーツが見当たらないという方は、自分の関心がどこにあるのかを的を絞って考えてみるのもよいかもしれません。興味があることを特に優先順位をつけずに思いつくままに書き出し、その中に10年後、20年後にこうなっていたいという姿をイメージできるものがあれば、そのイメージも書き出してみるとよいでしょう。
自分の興味がある趣味やスポーツ、将来のイメージが少し描けたら、一歩踏み出す行動に結びつける時かもしれません。趣味やスポーツは、鑑賞する・応援するよりも自分自身が行なった方が満足感はずっと高くなるという報告があります。また自分自身が行なった上で鑑賞・応援するとまた違った見方や応援ができて、さらに総合的な満足度が高まるということです。現代はさまざまな年齢層の人がそれぞれのスタイルで趣味やスポーツに取り組む時代です。始めるのに遅すぎることはない時代になったといえるかもしれません。まずは関連情報をインターネットや書籍で見ることから始めて、オンラインレッスンに参加するなどできることから始め、そろりとその分野に踏み込むと、さらにどのような取り組み方があるかが自然とわかってくるかもしれません。

参考:「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」株式会社講談社、「精神科医が教えるストレスフリー超大全」ダイヤモンド社

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