髪の結合とは

●ジスルフィド結合

皮膚の表皮同様、髪の毛もケラチンと呼ばれるたんぱく質でできています。ケラチンをつくっているアミノ酸は一般的に18種類あり。異なるアミノ酸が鎖のように繋がってできるペプチド鎖と、ペプチド鎖とペプチド鎖をつなげる橋のような構成要素によってケラチンは構成されています。
髪の毛のケラチンをつくるアミノ酸と肌の表皮のケラチンをつくるアミノ酸の構成の、主な違いはシステインの量です。システインは硫黄を含むアミノ酸の一種です。髪の毛のケラチンではペプチド鎖の中で、システイン内にある硫黄が隣合うシステインの間に多くの橋をつくるため肌表面より硬くなります。システイン同士の間につくられる橋をシスチンと呼びます。髪のケラチンに含まれるシスチンは約17%、肌表皮のケラチンに含まれるシスチンは3%強と、髪は皮膚の表皮より5倍以上のシスチンを含むため、その強い結合により強度が高く硬くなります。この強い結合をジスルフィド結合(システイン同士を繋ぐ橋)といいます。

●結合を壊す要因

髪をカラーリングやブリーチする過程で、髪の内部にあるシスチンが壊れることがわかっています。ブリーチした後のシスチンの量はブリーチ前の半分になり、分解物のシスチン酸が増えます。シスチンが壊されることによりケラチンが分解し、 髪の毛の繊維が壊れる状況が生まれ切れ毛や枝毛につながります。シスチンの状態は髪のコンディションに影響し、うねりやパサつきツヤのなさの原因になります。

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参考:「印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ」株式会社KADOKAWA

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