健やかな髪のために

●ヘアケア

まずシャンプーなどをつけずにお湯だけで「予洗い」を行います。予洗いの前半では髪についた大気中のホコリや、生活の中で髪についたさまざまな汚れを落とします。そして予洗い後半では頭皮に付着している皮脂や汗、その他の汚れを落とします。続いてシャンプーを使う「本洗い」に進み、髪と頭皮の汚れを落としていきます。最後に汚れやシャンプー剤が残らないようによくすすぎます。十分だと思ってからさらに30秒ほどすすぐとよいようです。
ここでシャンプーの選択が大切になります。最近は髪の内部に着目して開発されたシャンプーがあり、落とすと同時にダメージをケアすることを目指す製品もあります。髪に違和感やダメージを感じる場合は、新しい技術を用いて開発されたシャンプーを試してみるのもよいでしょう。新しいシャンプーを使い始める前の髪の状態をスマホで撮影しておき、合わせて「パサつきが気になる」などメモをしておくと、新しいシャンプーを一本使い終わったあとの髪の状態と比べることができます。
また、シャンプー後のトリートメントは、髪を軽く絞るようにして水分を取ってから、髪を束に分けて一本一本に馴染ませるようなイメージで、髪の中程から毛先に向かってつけていくとよいでしょう。トリートメントも髪内部のダメージに着目した製品が開発されています。トリートメントは髪のダメージをケアする決め手になる場合もあります。トリートメントにおいても、ケアを一歩先に進める一つの選択肢として新しい製品を試すことはおすすめです。

●生活習慣

髪もからだの一部なので食生活や睡眠が髪の状態に影響します。睡眠時間が6時間以下だと薄毛、白髪が多くなるという報告があります。肉の多食やジャンクフードが多い食生活、アルコール摂取が多いと薄毛が多くなるという研究結果もあるようです。また、ポニーテールなどの髪型で髪を強くひっぱりつづけると、薄毛を促進する可能性が高いということも報告されています。

●ストレス

ストレスも白髪や薄毛のもとになるといわれ、そのプロセスはまだ詳しく判っていないようですが、ストレスは免疫を暴走させて自身の細胞を攻撃することがあるとされ、毛根の細胞は免疫系の細胞と密接に関わっているからだと考えられています。免疫細胞が毛根にある毛髪の幹細胞を攻撃すると脱毛につながることは、円形脱毛症の例からもわかります。白髪も同じように毛根にある色素細胞が攻撃されると、一時的にメラニンがつくられなくなるようです。しかし、現代社会ではストレスは避けて通れないものでもあります。ストレスをうまく逃し、発散させる時間をとり、髪にマイナスの影響が及ばないようにしたいものです。

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参考:「印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ」株式会社KADOKAWA

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