8020を目指して

●むし歯と歯周病の予防

歯を失う原因で最も多い歯周病は生活習慣病といわれ、不規則な生活やストレスも原因になります。厚生労働省の平成17年歯科疾患実態調査によると、初期を含めると成人の約8割以上が歯周病にかかっているそうです。歯の表面からプラーク(歯垢)を除去するための歯磨きや、歯間を清潔にするなど日頃から予防を意識することが大切です。
歯石を取るには自分で行うセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士らの専門家によって行われるプロフェッショナルケアがあります。現代ではほとんどの人が歯を磨く習慣を身につけていますが、奥歯と歯茎の間の溝や歯間にあるプラーク、歯石などをセルフケアで完全に除去することは現実には不可能と考えられ、セルフケアのみでむし歯の発生を防ぐことは困難です。デンタルフロスや歯間ブラシ、部分磨き専用歯ブラシを使って正しい方法でセルフケアを行うことに加えて、定期的に歯科医でプロフェッショナルケアを受けることが歯周病の予防には効果的です。

●オーラルフレイルを見逃さない

滑舌低下、食べこぼし、わずかな「むせ」、噛めない食品が増える、口の乾燥等の変化から始まる、口の機能の低下をオーラルフレイルいい、からだ全体の衰えの一つに位置づけられています。オーラルフレイルとは注意すべき状態で、早めに気づき適切な対応をすることで健康な状態に戻すこともできます。オーラルフレイルの始まりのサイン(滑舌低下、食べこぼし、わずかな「むせ」など)は見逃しやすいため注意が必要です。
食べるだけでなく話すことにも関係する口の機能は、健康寿命を考えるうえで重要です。8020を目指してむし歯と歯周病を予防し、口の機能を良い状態に保っていきましょう。

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参考:e-ヘルスネット「8020達成のための必要な予防対策」「8020運動とは」、日本歯科医師会ウェブサイト「ご存じですか8020 歯の学校」

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