頭皮は髪の土壌

髪を植物に例えると、頭皮は植物を育てる土壌。髪を育てる環境である毛穴、皮脂、フケ、血流などの状態をみつめてみましょう。

●毛穴

膨大な数の毛穴がある頭皮、毛穴の状態は即ち頭皮の状態ともいえます。毛穴が皮脂でつまっている、皮脂が多くあり光ってみえる、乾燥してカサついている、皮脂不足でツヤがないなどは要注意の状態です。ヘアサロンなどで頭皮の毛穴の状態をマイクロスコープで確認してくれるところもありますので、気になる方はチェックしてもらいアドバイスを受けるのも一つの対策です。

●皮脂

頭皮は皮脂の分泌がからだの他の部位と比べて非常に多くなります。分泌された皮脂は皮膚常在菌のブドウ球菌やイースト菌により分解されて水に溶けやすい性質になり、汗や表皮の水分とともに「皮脂膜=天然のヘアクリーム」となって頭皮表面を守り、頭髪にツヤを与えています。この天然のヘアクリームはとても優れた自然産生力により、完全に取り除いたとしても1時間後には約半分の量が再生産され、3~4時間後には完全に元の量と同じ量に戻ります。しかし、ホルモンバランスや体調が崩れて皮脂の分泌が多くなり、皮膚常在菌が多くなりすぎると頭皮に刺激となり、炎症を起こすことがあります。また、紫外線の刺激で皮脂が酸化すると刺激物となり、頭がとても痒くなりフケが発生することもあります。

●フケ

フケは肌の垢と同じように肌の一番上にある角質が新陳代謝によって剥がれて、汗や皮脂、汚れなどと一体化したものです。フケには粉雪のような乾いたタイプ、べたつくボタン雪のような脂っぽいタイプ、そして両方をミックスしたタイプがあります。フケの原因はシャンプーの回数不足、シャンプーの仕方が適切でないなどの理由だけでなく、頭皮の乾燥、ホルモンバランスの乱れ、ストレス過多、炭水化物や脂質の摂り過ぎによる代謝異常、ビタミンB2、B6などの栄養不足など、さまざまな理由が考えられます。

●血流

膨大な数におよぶ毛穴の毛母細胞に栄養を届けるのは血流の役目。しかし、心臓より上にあり、重力に逆らうことになる頭頂部への血流は、加齢が影響を及ぼすことも。全体的に髪が黒くても、頭頂部だけ白髪が目立つ場合は頭頂部への血流が滞っている可能性もあります。スマートフォンやPCを見る時間が長いと肩や首を動かさないままでいるため、首肩の血流が滞りがちです。首の血流をはじめ全身の血流の状態が頭頂部にも影響するので、頭部のマッサージと共にストレッチや有酸素運動を行うことは、頭皮の血流改善にもよいとされます。

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参考:「20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング」株式会社講談社、「髪の悩みがみるみる解決する100のコツ」株式会社主婦の友社、「女性の薄毛・抜け毛お悩み解消BOOK」株式会社主婦と生活社