美肌をめざす抗酸化対策
活性酸素は肌にさまざまなダメージをもたらします。本来、人間はからだの中の過剰な活性酸素を除去する酵素、SOD(Superoxide Dismutase)をもっていますが、このSODは加齢とともに減少します。日常の生活の中でSODを増やす、または活性酸素を体内から無くすことは難しいですが、そのダメージを少しでも減らすための対策をとり美しい肌をめざしていきましょう。
●食事
私たちのからだの中には、活性酸素を除去する物質があり、例えば皮膚の中には、ウロカニン酸やグルタチオンといった抗酸化物質があります。しかし、これらは年齢とともに減少するため、食べ物から抗酸化物質を体内に取り入れることが大切です。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE は、ビタミンACE(エース)と呼ばれ、特に抗酸化力にすぐれた栄養素です。
●紫外線対策
紫外線A波は真皮まで、紫外線B波は表皮まで届きます。紫外線は、肌のなかで活性酸素を発生させるため、できるだけ避けて生活したいものです。曇った日でも、紫外線は晴れた日の6割程度肌に届いているとされます。晴れでも曇りでも、日傘や帽子で紫外線対策をしましょう。最近では紫外線カット機能のある上着などもありますので、これらを活用し、顔のみならず全身の肌を紫外線から守ることが大切です。
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●ストレスコントロール
ストレスは肌の中に活性酸素を発生させ、肌老化をすすめます。ストレスがあると副腎皮質ホルモンが分泌され、それにともなって活性酸素が発生します。生活していくうえで、対人関係などさまざまなストレスがあるのは避けられないことではありますが、ストレスを積極的にコントロールするとよいでしょう。自分の好きな趣味を楽しみ、集中できる時間を計画的、定期的にもつことです。特にからだを動かすことはおすすめです。ピラティスやヨガなどのエクササイズは雑念を振り払って呼吸に意識を集中することにより、ストレス解消につながります。また脳で考えることと、からだを動かすことを同時に行うダンスは特に集中力を要するためストレス解消に向いているといえるでしょう。
●睡眠
肌の新陳代謝をサポートする成長ホルモンは入眠してから2時間程で分泌されはじめるため、ある程度まとまった長さの睡眠は美肌にとって大切といわれています。また、睡眠中に分泌されるホルモンの一種「メラトニン」は体内の活性酸素を無毒化するアンチエイジングホルモンともよばれます。睡眠中のメラトニンの分泌は美肌にとって、大切です。睡眠時間のみならず、質のよい睡眠を得るために、布団やマットレス、掛布団などの寝具やパジャマなど、眠る環境を整え、心地よい眠りを毎晩心掛けましょう。