美容液の役割

日々進化するスキンケアの心強いアイテム美容液。品質管理に気をつけて正しく活用しましょう。

●美容液とは

スキンケアといえば化粧水、乳液、クリームという時代が長年続いていましたが、1980年代頃から美容成分をより高濃度で配合した「美容液」の存在が注目されるようになりました。美容液は一般的に特長成分を比較的高い濃度で配合している化粧品で、高濃度で配合することにより肌への働きかけを一層期待できるとされます。ジェル状、クリーム状、化粧水のようにさらりとしたものと、さまざまなテクスチャーのものがあります。当初美容液は特別な時に使う夜のスキンケア用とされていましたが、昨今では日常のスキンケアに朝晩共に取り入れることも多くなり、複数の美容液を取り入れることも珍しくなくなっています。
保湿、美白、エイジングケアなど目的によってさまざまな美容液があります。また、洗顔後すぐに使うことにより、続く化粧品の角質層での浸透をサポートするというブースタータイプの美容液も近年は人気のようです。肌のうるおいには、角質層で角質細胞間へスムーズにうるおい成分を届け、うるおい成分をいかに保持するかということが大切なので、うるおいを求める方はブースタータイプの美容液をお手入れにプラスするのもよいでしょう。
成分としては目的により、コラーゲンやビタミンC誘導体、レチノール、バクチオールなどが人気です。最近は地球環境の保護などの観点から、動物由来成分を含まないヴィーガンコスメが世界的に注目されています。
肌への働きかけや肌なじみへの技術の進化はめざましく、新しい技術の多くは新製品に反映されます。美容液は化粧品の技術の進化を自分の肌で感じ、確かめることができるアイテムといえるかもしれません。

●美容液の活用

美容液は特長成分を高濃度で配合することから、肌への働きかけを最も期待できるともいわれます。特長成分を効率よく肌に届けることを目指す美容液、本来の力を発揮するためには適切な量を使用することがポイントです。また、複数の美容液を使う場合は、ブースタータイプのものは洗顔後すぐに使います。その他には、テクスチャがサラリとしたものを先に、オイリーなものを後に使うとよいでしょう。気をつけたいのは開封後の扱いです。美容液を目的や季節に合わせて使い分けをしていると、気付かずに開封後数年経ってしまっていることがあります。化粧品は水や油、特長成分からできていますので、品質が変化している可能性もあります。開封前は3年、開封後は1年を目安にして使っていきましょう。購入年月や開封年月をボトルに記しておくのもおすすめです。

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参考:「正しいスキンケア事典」株式会社高橋書店、「スキンケア大事典」株式会社毎日コミュニケーションズ

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