表情筋を衰えさせる習慣
筋肉は動かさないでいると1週間で10〜15%の筋力が低下するといわれています。寝たきりの状態でなくても、からだを動かさないでいるだけで筋肉は衰えていきます。顔にある表情筋も同じで、無表情でいると表情筋は衰えていきます。
●表情の欠如
特にさまざまな表情筋を使う笑顔不足は表情筋の衰えを加速させます。表情の欠如は筋力低下でシワやタルミができるだけでなく、ほおがこけることにつながる場合もあり、ほおがこけていると老化印象が強まるばかりか、疲れているというマイナスの印象を与えることにも。また、表情の欠如により表情筋が薄くなることでこめかみがへこみ、老化印象を促進させる場合もあるようです。マスクを着用していると知らず知らずのうちに無表情になりがちです。意識的に豊かな表情をつくるよう心がけましょう。
●口の表情癖
奥歯を噛み締めたり口をへの字にする癖は口元の下側の筋肉のみを鍛えることになり、口角を下げてしまうことがあるようです。また、口をすぼめる癖は口の周りのシワを深くしていくことがあります。気づくと口が半開きになっていることが多い方の場合、口まわりの筋肉の衰えが関係していると思われます。口はよく動かす部位なので使い方に癖があるとより早くシワやタルミに繋がりがちです。家族や周りの人に協力してもらい口の表情癖をチェックしてみてください。
●眉間のシワ
眉と眉の間の皮膚をよせる表情筋の愁眉筋(しゅうびきん)は、使いすぎるとハリや弾力が失われてシワが刻まれたまま元に戻らなくなります。無意識のうちに眉間にシワを寄せる癖がある方は、眉間にシワを寄せないように意識してみましょう。
●うつむきスマホ
わずかでもうつむくことで顔の肉全体が重力で下へ引っ張られて、ほうれい線やマリオネットラインを深くする原因にも。さらに、うつむき姿勢は首すじ筋(広頚筋、胸鎖乳突筋)をゆるめ続けることにもなり、首のシワやタルミを深くしてしまう心配もあります。
●紫外線
紫外線は肌の奥の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌のハリに影響しタルミやシワを深くします。日常的に多量の紫外線を浴びることは老化印象につながります。UVクリームや日傘、帽子で紫外線対策を。
参考:「顔のたるみ しわ・老け・顔太り 自力で一掃! 名医が教える最新1分美顔術」株式会社文響社、「1週間後には「マイナス7歳」見ちがえる! 間々田佳子のかんたん顔筋トレ」株式会社KADOKAWA