ターンオーバーとは
ターンオーバーとは、表皮の生まれ変わりのこと。基底層にある基底細胞は、毛細血管から酸素や栄養を取り入れ、細胞分裂を繰り返しています。生まれた細胞は、有棘層、顆粒層へと上がっていき、約2週間で角質層へ到達します。さらに2週間、角質層にとどまりながら肌を保護する役割を果たし、垢やフケとして剥がれ落ちます。
ターンオーバーの周期は、年齢や環境などによって変化しますが、理想的な周期は約4週間(28日間)といわれます。ターンオーバーのリズムがくずれると、角質層が厚くなってゴワつく、保湿力が低下して乾燥しやすくなるなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。美しく若々しい肌を保つためには、ターンオーバーのリズムが整っていることが大切なのです。
ターンオーバーの乱れとは
年齢を重ねるとターンオーバーの周期は遅くなりがちで、本来は剥がれ落ちるはずだった角質が肌表面に蓄積された状態(角質肥厚)になります。また、逆にターンオーバーの周期が短くなると、未熟な細胞が角質層を形成することで、バリア機能が低下(不全角化)します。ターンオーバーが乱れる原因には、外的要因と内的要因が考えられます。
●外的要因
紫外線を浴びると、肌内部をダメージから守るために角質層が厚くなり、ターンオーバーの周期が長くなります。また、空気の乾燥や大気汚染、過剰な洗顔や皮膚の摩擦などの外的刺激も、ターンオーバーが乱れる原因となります。
●内的要因
睡眠不足や精神的ストレス、加齢、過剰な皮脂分泌やホルモンバランスなどの内的要因によって、ターンオーバーの周期が乱れることがあります。