セルフネイルケア
ネイルケアには、爪を整える、甘皮のお手入れ、保湿の3つのステップがあります。
●爪を整える
爪の長さ・形を整えるのには、爪切りではなく、ファイル(爪やすり)を使いましょう。爪は、三層構造になっていて爪切りで切ると、爪に3~4キロの圧力がかかり三層構造のどこかに微細な欠けが入ります。この微細な欠けに起因して爪が割れる、欠ける、ひびが入るといったトラブルのもとになります。長く伸びてしまい、最初の数ミリを爪切りで切る場合も、必ず最後はファイルで仕上げ、微細な欠けを残さないようにしましょう。
●甘皮のお手入れ
甘皮自体には、血管も神経もありませんが、すぐそばに血管と神経が通う皮膚があります。また甘皮は爪のもとをつくる爪母を保護しているため、とりすぎてしまうと、爪の成長に良くない影響がありますので、細心の注意が必要となるとてもデリケートなお手入れです。甘皮のお手入れは、できればネイルサロンなどで、プロのお手入れを受けることがおすすめです。しかしながら、ご自分でお手入れする場合は、専用の道具(キューティクルプッシャー、キューティクルリムーバー、キューティクルニッパー)をまずそろえましょう。そして、まずキューティクルリムーバーを甘皮に塗り、少しおいたらキューティクルプッシャーで甘皮を慎重にゆっくりとおしあげ、最後にキューティクルニッパーで丁寧に切り取ります。取り過ぎるとささくれの原因にもなりますので注意して行いましょう。
●保湿
爪の保湿で大切なのは、爪がつくられるもとになる細胞が集まっている爪母に、たっぷりとうるおいを与えることです。髪の毛に例えると、育毛を促したいときに、頭皮の毛母に働きかける育毛剤をつけるイメージです。爪と皮膚の境目にキューティクルオイルをたっぷりつけ、爪母にうるおいを与えましょう。ハンドクリームは、手の皮膚のために処方されていますので、爪母ケアには適しません。クリームは油膜となり、爪母まで届きにくいことから、オイルの方が適しています。爪母にはキューティクル用オイルを使うのが適切です。オイルをつけたあと、指先でくるくるとマッサージをすると、リラグゼーション効果もあり、全身の血行促進にもなります。またその時に、お好みのアロマの香りを楽しむなどすると、よりリラグゼーション効果が高まります。ハンドクリームを塗布する場合は、キューティクルオイルを塗ったあとに、使うと良いでしょう。