ボディの黒ずみ予防と対策
●黒ずみとは
肘や膝、ワキの下やビキニライン、デリケートゾーンなどにできやすい黒ずみは、メラニン色素が過剰に皮膚内に蓄積されることによりできます。紫外線や加齢、ホルモンバランスの乱れ、皮膚炎、摩擦などの刺激によりメラニン色素はつくられ、新陳代謝によって排出されますが、排出がうまくいかなくなると沈着したままになり黒ずみとなります。メラニン色素の沈着の原因はさまざまですが、ムダ毛処理、肘や膝をつく習慣、下着による締め付けなど、肌への長期間にわたる刺激によって生じることがあります。また、皮膚炎やニキビにより炎症が起きてメラニン色素が過剰に生み出されることもあります。
●予防と対策
肘をつく、テーブルにおく、膝をつくといった動作、肘や膝に圧力を加えるような動作に気をつけましょう。また、強い刺激となるムダ毛処理の方法には注意が必要です。カミソリや毛抜きなどに比べて、肌に優しく刺激が少ない電気シェーバーがよいようです。石鹸をつけてお風呂場でシェービングすると刺激が強く必要な角質まで摂ってしまうため、乾いた状態で肌にクリームやジェルなどを塗りシェービングしましょう。その後は十分に保湿することが大切です。締め付けの強い下着は肌に摩擦を起こすため避けた方がよいでしょう。ナイロンタオルやスポンジ、ブラシ、美容機器なども肌への摩擦が刺激となることがあります。皮膚の不調を感じたら速やかに皮膚科を受診したほうがよいでしょう。
参考:「今と未来がわかる皮膚の科学」株式会社ナツメ社