頭皮ケアで増毛を目指す
いつまでもすこやかで美しい髪を目指して、正しい頭皮ケアを理解して、毎日の生活の中にとり入れていきましょう。
●頭皮マッサージ
頭皮の血流を促すことは毛母細胞に酸素や栄養を運ぶ助けになります。シャンプー前にリラックスした状態で優しい力で行いましょう。痛いほどの力で行うと頭皮へのダメージになります。爪を立てず指の腹を使い、心地よいと感じる力加減で行いましょう。
●シャンプーは頭皮を洗うため
シャンプーはまずお湯だけで予洗いし、髪についているホコリなどの空気中の汚れ、皮脂やフケを落とします。次に泡立てたシャンプーを襟足からつけて、今度は頭皮をしっかりと洗っていきます。このときに爪を立てると頭皮を傷つけるなど過剰な刺激を与えるおそれがありますので、あまり力をいれず指の腹を使い優しい力で上にむかってマッサージするようにゆっくり洗っていきます。抜け毛を恐れるあまり頭皮をさわらないで洗うと、頭皮に汚れがたまり炎症などが起きやすくなります。
「シャンプー」の語源はヒンズー語の「チャンプ(マッサージ)」に由来するといわれます。近年シャンプーは「髪を洗う」というイメージが強いですが、「頭皮をマッサージしながら洗う」が本来の意味ですので、頭皮を洗うものという意識でシャンプーをしましょう。シャンプー剤は頭皮や髪に残らないよう丁寧にすすぎます。シャンプー剤が頭皮に残ると炎症などの原因になりがちで、ひいては薄毛につながる可能性もあります。コンディショナーは髪にうるおいを与えるためのもの。タオルや手で水分をとってから髪に浸透させるイメージでつけていきましょう。
●髪を引っ張らない
ブラッシングやヘアスタイリングのとき、ついつい力をいれて髪を引っ張ると頭皮に過剰な刺激を与える恐れがあります。髪を整えるときは息をはきながらゆっくりとブラシや櫛を使い、無理に引っ張らず、絡まった毛はそっと指先でほぐしていきましょう。大量のハードジェルで髪を固める、強く引っ張りまとめ髪にする、逆毛をたてる、エクステンションをつけるなど、髪の負担となる髪型は頭皮にも負担をかけがちです。やむおえない場合は短時間で終えるよう意識しましょう。また帽子を脱ぐとき、マスクをとるときなど勢いをつけると髪が一緒についてきて引っ張ることになる場合もありますので、ゆっくりと行うとよいでしょう。
●睡眠と栄養
頭皮の毛母細胞は睡眠中に分泌される成長ホルモンの影響を受けて髪をつくります。最も成長ホルモンが分泌されるのは入眠後3~4時間のノンレム睡眠の間とされます。入眠後3~4時間ぐっすりと眠ることが大切です。質のよい睡眠をとるには、昼間に適度な運動をする、入眠前にスマートフォンなどのブルーライトを発するものを見ない、就寝2~3時間前に入浴する、静かで完全に消灯した部屋で眠るなどがよいとされます。栄養面ではたんぱく質、亜鉛、鉄、銅などのミネラル類、ビオチンなどのビタミンB群、抗酸化成分を含む食品を不足のないように摂りましょう。
参考:「20歳若く見える頭髪アンチ・エイジング」株式会社講談社、「髪の悩みがみるみる解決する100のコツ」株式会社主婦の友社、「女性の薄毛・抜け毛お悩み解消BOOK」株式会社主婦と生活社