肌の内外ケア

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健やかでトラブルのない肌のために、からだをトータルでとらえていきましょう。

●肌は内外一体

顔をはじめとして、首や手足、全身の肌は、自身の健康状態を示すだけでなく、その人の印象に大きく影響するものです。健やかでトラブルのない肌でいたいものですが、肌の悩みがないという方は少なく、年齢に関わらず、シワ、たるみ、ニキビ、くすみなどを代表的な悩みとして、ハリの無さ、毛穴の目立ちなどが、気になる方もいます。このような肌の悩みは、なにか特別な方法で、すぐに解決できることは稀で、肌に負担をかけずに少しずつ改善させ、よい方向へと向かわせることが大切です。
昨今、高齢人口が増加するにつれ、「少しでも肌の老化を遅らせたい」「シミやたるみを増やしたくない」といった、悩みとはいわないまでも、予防意識の高い方も増えていると思われます。
年齢にかかわらず、もっと若々しくきれいでいたい、という気持ちをもつのは、自然なことです。最近では、美容医療が以前に比べて一般的になり、気軽に取り入れている方も多いかもしれません。また、サロンなどでのお手入れを日常的に受けている方もいることでしょう。美容の方法が以前に比べると多様化し、さまざまな選択肢が可能となってきています。
しかし、皮膚がからだの一部であることを顧みると、皮膚を外からケアするだけではなく、内側からケアしていくことも大切です。肌を下から支える真皮には、血管があり、酸素や栄養を運んでいます。血管により運ばれる酸素や栄養、他のさまざまな物質によって、肌の奥の真皮はつくられ、肌の表面の新陳代謝は繰り返されます。
また、肌表面を下からささえる真皮は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸から主にできています。真皮部分がしっかりと肌表面を支えることにより、ハリのあるピンとした肌となるのです。コラーゲン、ヒアルロン酸は、肌の他にもからだの各関節部分にも多く含まれ、健やかで若々しい肌とからだにとって、とても大切な成分といえます。

●からだの内側から、ビューティケア

“顔色が悪い”という表現にもあるように、からだ全体の健康は、肌にも密接に関係してきます。生活全体に目を向け、からだの内側から肌を健やかにしていくことが、最も大切なことのひとつといえます。
私たちのからだは、自分が食べたもの、飲んだものでできています。外からケアするスキンケアと同じくらい、内側へとりいれるものにも気を配っていきましょう。食材や調味料を自分で選び、自分で調理することにより、自分がどんなものを食べるのかを、より認識することができます。忙しいときに、外食や中食(お惣菜やお弁当などを購入して自宅で食べること)を利用するときも、なんとなく選ぶのではなく、自分のからだをつくるものとして、栄養バランスを考えることはもちろんのこと、使われている素材や、調理された日時なども、しっかりと確認して活用したいものです。

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栄養バランスのとれた食事を、ある程度のリズムをもって食べることが、健やかなからだづくりに大切なのと同じく、健やかな肌にも、栄養バランスのとれた食生活はとても大切です。5大栄養素(たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル)と食物繊維、ファイトニュートリエントをバランスよく日々の食生活で摂っていきましょう。特にたんぱく質が不足すると、新しい肌をつくる原料が不足してしまうことに。卵や豆腐など、身近な食品を活用して、たんぱく質を積極的に食事に取り入れていきましょう。

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