生活習慣病とメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは脂肪細胞が蓄積された状態ですが、脂肪細胞はさまざまなホルモンを分泌しており、血液中の糖質や脂質、血圧に大きな影響を与えています。

●メタボリックシンドロームが生活習慣病を引き起こす理由

脂肪細胞が蓄積されると脂肪細胞からのホルモンの分泌に異常が起こります。脂肪細胞は、TNF-αやIL-6などの悪玉因子を分泌します。これらは血糖を下げる働きを持つインスリンの働きを悪くするため、分泌量が増えると血糖値を下げる働きが弱まり血糖値が上昇してしまいます。他にも遊離脂肪酸など中性脂肪を上昇させる物質や、血圧を上昇させる物質の分泌が増えてしまいます。一方で脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子の分泌を減少させます。アディポネクチンは動脈硬化を抑制する働きがあるため、減少すると動脈硬化の進行につながります。内臓脂肪の蓄積によりこれら悪玉因子と善玉因子のバランスが変わり、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を引き起こしやすくなります。

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●健康への影響

前項にあるホルモンの影響により、内臓脂肪の蓄積は高血圧や糖尿病、脂質異常症を引き起こしやすくします。さらに高血圧や高血糖は腎臓病を合併しやすく、重くなると透析を余儀なくされる場合もあります。また肥満によって睡眠時無呼吸症候群が引き起こされるなど、メタボリックシンドロームから関係して起きる疾患も多いため多方面への注意が必要になってきます。動脈硬化は脳卒中、心筋梗塞につながります。さらに脳卒中を原因に寝たきりになることもあり、日ごろから予防や改善をすることが大切です。