質のよい睡眠とは

日常生活の質を左右する睡眠。睡眠を妨げる原因を知り、質のよい睡眠を目指しましょう。

●深いノンレム睡眠が大切

睡眠中はからだを休めるだけでなく、明日の活動へ向けて脳や細胞の準備を整えています。睡眠の大切さは広く知られていますが、時間と共に質がよいことが必要です。睡眠には脳が休んでいる状態のノンレム睡眠、からだは休んでいても脳は働いているレム睡眠があるとされます。入眠後3時間の深いノンレム睡眠が途切れなくとれていることが、質のよい睡眠のポイントとなるようです。
質のよい睡眠をとって目覚めた後は爽快で溢れ出すような活力を実感でき、前向きな気持ちになるといわれます。昨日の疲れが取れるばかりでなく疲れを感じにくくなり、免疫力が整い体調がよく、記憶力、運動能力、作業効率もアップ、ストレスは解消され心の状態も安定するとされます。肌の新陳代謝を促す成長ホルモンの分泌が促されることから美肌をサポート、さらに満腹を感じさせるホルモン「レプチン」の分泌が増しウェイトコントロールにも貢献するとのことです。このような実感を日々得られているようなら、質のよい睡眠をとれているといえるでしょう。また朝は気持ちよくスッキリと目覚め、夜になると自然に心地よい眠気がやってくるという日々のサイクルがあることも、質のよい睡眠であるかどうかを知る目安になるでしょう。

●人格にも関係する睡眠

睡眠中は脳を休め細胞を修復し、記憶情報が整理されます。新しい血液も睡眠中につくられ、ホルモンも分泌されます。考える、記憶する、アイデアを生み出す、感情をコントロールする「前頭葉」にも血液が送られます。眠りの質はからだの働き、脳の働き、メンタルにも大きく関係することから、その人の人格を形成しているといえるかもしれません。

●原因を知って改善を

最近は「睡眠負債」と表現されるように、睡眠不足や不眠、質の低い睡眠により、疲れが取れない、疲れやすいから始まり、さまざまな健康上の不安や問題、日常生活の質の低下を問題と感じる「負債」が増えているようです。原因として睡眠時無呼吸症候群のように早期改善を図った方がよいものもあり、質の良い睡眠がとれていないと感じたらその原因を明らかにした方がよいでしょう。不眠の原因は主に7つのグループに分けられます。原因によっては生活習慣や環境を改善することで、質のよい睡眠を目指せます。

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参考:「Dr.クロワッサン 疲れがとれる!眠るコツ。」株式会社マガジンハウス、「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」株式会社三笠書房、「睡眠にいいこと超大全」株式会社宝島社、「不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる」株式会社かんき出版

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