閉経とは

●閉経の判断

閉経とは卵巣が寿命を迎えその働きを終えることで、通常は月経が一年以上なければ閉経とみなされます。手術で子宮を摘出していても卵巣が女性ホルモンを一定の量(1ヵ月以上間隔を空けた血液検査で少なくとも2回、FSH(卵胞刺激ホルモン)が40mlU/mL以上、E2(エストラジオール)20pg/mL以下の数値)分泌していれば閉経とはみなされません。月経は、脳、卵巣、子宮のホルモン連携でおこるので、血液検査で脳ホルモンのFSH(卵胞刺激ホルモン)が上昇し、卵巣ホルモンのエストラジオールが減少していることにより閉経が確認されます。

●更年期症状

卵巣が寿命を迎えることで、からだに不調が出ることは更年期症状と呼ばれます。病気を原因とした不調とは異なり症状の個人差は大きくなります。代表的な症状は、ほてり、発汗、関節痛、気分の落ち込み、イライラですが、その他にも手足の冷え、動悸、息切れ、腰痛、肩こり、不眠、不安感、物忘れ、排尿障害、性交障害、肌の乾燥などがあります。これらのうちのどれか一つが起こる場合もあれば組み合わせて起こる場合もあり、これらの症状を全く感じない人もいます。更年期障害は更年期症状を原因として日常生活に支障をきたすことです。更年期症状があっても元気に過ごしていれば更年期障害ではありません。

●更年期障害への対策

健やかな日々を送るためには、質のよい睡眠、バランスのとれた食事、運動習慣が大切で、更年期障害の予防にもよいとされます。また、人間関係や仕事のストレスは自分に合った気分転換やマインドフルネスをすることにより意識して逃していくとよいでしょう。
近年、ホルモン補充療法(HRT)が注目されています。HRTは更年期にエストロゲンが急激に減る時に一時的に女性ホルモンを人工的に補充し、更年期症状を改善する治療方法です。飲み薬や貼り薬、塗り薬などがあり、始めるタイミングは60歳未満でやめるのはそれぞれの状態に合わせてというのが一般的なようです。HRTは、症状、体質、生活習慣をふまえて専門医が判断したうえで処方します。

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参考:「女医が教える閉経の教科書」株式会社秀和システム、「「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる!」株式会社集英社、「365日機嫌のいいカラダでいたい。現代を生きる私たちのヘルスケア・アップデートブック」株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

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