ツボの見つけ方と押し方

●見つけ方

ツボの位置を見つける上でカギとなるのは骨です。ツボは骨の周りや骨と骨の交わったくぼみに多く存在します。骨は皮膚の上から触ってもしっかりと確認することができ、骨をたどっていくとツボの位置が見つけやすいようです。位置がわかりにくいツボは指幅を基準にして位置を探ります。指幅一本分、三本分、四本分の三種類がよく使われ、四本分で測るときは人差し指の第二関節から小指までの幅になります。

●押し方

正しく刺激するためには押す角度も重要です。ツボを上から下に押さえるのではなく骨の凹みに指を押し込むイメージで押します。くぼみや骨の横に指が入る感覚が目安になるようです。正しい位置と角度で刺激できるとツボ押し特有の気持ちよい感覚を得ることができます。ツボ押しは、約3秒押し3回繰り返したら少し休む。これを3回繰り返す合計9回が目安とされていますので、押しすぎないように注意しましょう。

●注意点

・食後は避ける

食後1時間ほどは消化器官に血液が集まっています。食後すぐにツボ押しをすると消化器官に集まって消化を促していた血液が分散し、消化不良の原因になることも。飲酒後やサウナ後など通常よりも血流の速度が上がっているタイミングも避けたほうがよいでしょう。

・体調不良時は避ける

発熱時や手術後、怪我があるときや病気を患っているときは、避けるようにしましょう。体調によってはツボ押しの刺激が過剰になり、症状を悪化させる場合も考えられ注意が必要です。

・妊娠中、生理中は避ける

ツボ押しは子宮の収縮につながる場合もあるので、妊娠中・生理中は避けましょう。

・力を入れすぎない

強すぎるツボ押しは骨の周りを覆う骨膜や皮膚にダメージを与える原因となりかねません。圧力は弱めを心がけるとよさそうです。

参考:「ビジュアル版 東洋医学 経路・ツボの教科書」株式会社新星出版社、「自分で押せてすぐに効く! 手ツボ・足ツボ」株式会社池田書店、「ひと目でわかる ホントによく効くリンパとツボ」株式会社日本文芸社、厚生労働省「こころの耳」ウェブサイト

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