大人のぜんそく セキぜんそくの予防

日頃の生活の中でセキぜんそくを予防するポイントをご紹介します。

●こまめな掃除

ハウスダスト、ほこりはセキを引き起こすさまざまな物質が混ざっています。特に夏に繁殖し、秋に死骸となるダニはセキの大敵です。しかし、ダニの死骸は目に見えない大きさで部屋の空気の中を舞い床に落ちて集まり、他のさまざまな物質と一緒になりほこりとなります。外からもちこんだウィルスや細菌、窓から入った大気汚染物質なども、ダニの死骸と一緒になりハウスダストとなります。これらセキを引き起こすさまざまな物質が混然一体となったほこりは、できるだけこまめに掃除機をかけ除去しましょう。また、空気中を舞っているハウスダストは、こまめな換気や空気清浄機で対策をとりましょう。そしてエアコンのフィルターはこまめに掃除し、使用シーズン前には専門業者に掃除してもらうと安心です。エアコンの内部でアスペルギルス等のカビが繁殖すると部屋中に送風でまき散らされ、セキを引き起こす原因となります。ペットを飼っている方はペットの毛や糞の影響を考えて、寝室には入れない、外で飼うなど飼育の仕方を工夫するとよいでしょう。

●姿勢と呼吸

セキを引き起こさないために、普段から気道や肺で空気が通りやすい姿勢を保つことが大切です。ネコ背気味、スマートフォンを見るときにとりがちな肩が前に出る姿勢だと、気道や肺が肋骨の中に埋まるようになり、肺がふくらみにくくなります。またいつもネコ背でいると肋骨周囲の筋肉が硬くなり肺が狭い状態で固定され、いつも呼吸をしにくい状態になることになります。そして、呼吸をする時は胸の筋肉ではなく、おなかの筋肉を使って行う腹式呼吸で深めの呼吸を行い、しっかり吐きだし深く吸い込みましょう。眠るときはあおむけで寝ると背中からの圧迫と胸の筋肉の重みで、気管や気管支が狭くなります。就寝中にセキがでた場合はいったん上体を起こし、圧迫から解放するとよいでしょう。就寝中に苦しくなりやすい人は肩甲骨くらいまである広めの枕を使い、頭から胸全体を少し高くして眠るとよいでしょう。

●食生活での対策

唐辛子、ワサビ、コショウなどの香辛料は気道を刺激しますので、セキが気になるときは避けたほうがよいでしょう。セキぜんそく予防によいとされる栄養素は、炎症を抑えるビタミンC(柑橘類、じゃがいも)、ビタミンE(ナッツ類)、粘膜を保護するビタミンA(ウナギ、緑黄色野菜)、筋肉をリラックスさせるマグネシウム(海藻、ゴマ、納豆)などです。また、コーヒーの飲用によりセキに改善がみられたという報告、ハチミツを就寝前にティースプーン1杯摂るとセキの改善につながったという報告があります。これらの報告は広く知られるもので、コーヒーやハチミツはセキの改善によいとされています。しかし、コーヒーに含まれるカフェインが睡眠に影響を及ぼすことも多くありますので、コーヒーは午後早い時間までの飲用がよいでしょう。