ウェイトマネジメントと糖質

ウェイトマネジメントを考えるうえで、課題となるのは、ご飯やパン、ケーキやお菓子などの量という方も多いのではないでしょうか。これらは糖質とよばれ、主にエネルギー源として私たちのからだで使われますが、必要以上に摂取したものは体脂肪としてからだに蓄積されます。糖質は、ブドウ糖や果糖の単糖類、砂糖や乳糖の二糖類、でんぷんなどの多糖類などに分類されます。また「炭水化物」とはこれらの糖質と食物繊維を合わせたものです。
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現代の日本では人間のこれまでの歴史ではありえなかったほど、糖質を簡単に摂取できる環境です。コンビニエンスストアやスーパーに行けば、手ごろな価格で簡単におにぎりやパンやお菓子が入手でき、調理の手間なくいつでも気軽に食べることができます。そのような生活環境から、必要以上に糖質を摂取している方も多いかもしれません。
糖質は甘いものとは限らず、例えば煎餅は甘くなくても糖質が主となる食品です。また爽やかな口当たりで糖質と無縁のように感じるフルーツにも果糖という糖質が含まれます。ご自分が口にする食品にどれくらいの糖質が含まれているかを、一度チェックされるのもよいでしょう。
ウェイトマネジメントを考えるうえで、糖質の摂取量に注意を払うことは大切です。エネルギー補給のタイミングやそのときのからだの状況によって、糖質の摂取量が少ない場合、脂肪を利用しエネルギーを生みだすよう私たちのからだはできています。
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近年、糖質制限という言葉がウェイトマネジメントにおいてはよく知られるようになりました。2017年8月に世界の医学四大誌のひとつである「ランセット」に糖質制限に関する論文が発表され、その論文においては「炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇」「脂質の摂取が多いほど死亡リスク低下」とされており、従来の「脂質こそ制限すべき」との考え方に一石を投じました。
カロリー計算のみならず、糖質をどれくらい摂取しているかという点に目をむけて、ウェイトマネジメントに取り組むのも一つの方法です。しかしながら極端な糖質制限は健康に影響を及ぼす可能性もあります。糖質制限によりウェイトマネジメントを行う場合は、専門家のメソッドで実施することを推奨します。

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