免疫系アンバランスの分類

免疫系にアンバランスが生じていると炎症反応から治癒までの流れがスムーズに行われない場合があります。「「いつも体調がよい人」になる方法、アレルギー専門医が見つけた最高の免疫の作り方(医学博士ヘザー・モディ著)」に掲載されている4つの免疫系アンバランスの分類をご紹介します(タイプの名前は改変しています)。

●万年・微不調タイプ

慢性的に多くの炎症反応が体内で継続しているタイプ。朝の目覚めがよくない、からだの疼きや痛みが続く、頭にモヤがかかったような感覚が時々ある、慢性的なストレスを感じる、性機能障害がある、健康診断の数値に要注意の項目があるなど、病気と診断されるわけではないが常に何かしらの不調があるというのが特徴です。痛み止めなどの対症療法薬を日常的に服用している方も多いようです。解決しない継続的なストレス、運動不足、不規則な生活、質の低い睡眠、食事内容、アルコールの摂取などが関係するとされます。

●自己攻撃タイプ

免疫系が自分自身の細胞や器官を標的として攻撃している状態で、自己免疫疾患と呼ばれるタイプ。関節の痛み、慢性的な筋肉痛、手足の痒みや痺れ、ドライマウスやドライアイ、下痢や便秘などの胃腸症状、やる気がおきない、頭がぼうっとするなどの不調があるのが特徴とされます。ストレス、腸内細菌叢のアンバランス、感染症、大気汚染や添加物などの毒素が関係するとされます。

●アレルギータイプ

本来ならばからだに無害な物質によって炎症が引き起こされる、アレルギーと呼ばれる状態です。季節によってまたは一年中、鼻詰まり、鼻水、くしゃみなどのアレルギー症状がある、食物に対するアレルギーや過敏症があり口や喉がムズムズする、少しの運動で息切れをすることがある、湿疹がよくできるなどが特徴とされます。

●虚弱タイプ

免疫系の反応が弱っていて、炎症反応が迅速・適切に起こらない状態です。風邪をひきやすく治るのに何週間もかかる場合がある、ヘルペスが頻繁に現れる、慢性疲労がある、旅行すると下痢や食あたりをおこす、疲れを感じやすい、長時間寝ないと体調に支障がでるなどの特徴があります。

参考: 「「いつも体調がよい人」になる方法、アレルギー専門医が見つけた最高の免疫の作り方」株式会社ユーキャン学び出版、「小説みたいに楽しく読める免疫学講義」株式会社羊土社

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