声の老化を予防する

いつまでも若々しく、ハリのある声でいるためにできることがあります。

●ハリのある声で挨拶をする

若々しいハリのある声を保つためには、まずはハリのある声を毎日積極的に出すことがよいようです。家族やご近所の方への挨拶、買い物の時など、「こんにちは!」「ありがとう!」など、大きなハリある発声をすることで声帯は日々鍛えられます。手足の筋肉と同じで使わないと声帯の筋肉も衰えるので、ハリのある声を意識して出すとよいでしょう。ハリのある声で話す時は無意識のうちに背筋や腹筋も使うので、全身の筋肉強化にも役立つようです。

●よく笑う

大きな声でよく笑うことは声帯のケアにつながるそうです。「ワハハハ」「アハハハ」などア段で笑うとさらによいようです。アの母音を含む音で笑うと自然と大きく口を開き、腹筋も使いリラックスした状態で発声を行うことになるのがよいようです。

●声帯のためのストレッチとエクササイズ

・額をプッシュ

額を押すことでのど仏の周囲の筋肉を鍛えることができるそうです。額に下半分の手を当て、額と手で押し合いっこをします。頭はヘソを見るように力を下方向に入れます。手は額を押し戻すように力を上方向に入れます。声帯あたりにグッと力を込めることを意識するとよいようです。

・リップほぐし

唇の緊張をほぐし発声しやすくします。上下の唇を閉じ、できるだけ早く唇を動かし無声音「パ」を繰り返します。

・発声+プッシング

声の弱りを感じている方におすすめとされるトレーニングで、声の「瞬発力」を鍛えるエクササイズです。声帯の緊張を高めるので1度に長時間行うのではなく、短い時間で5回程度行うのがよいようです。喉がうるおっている入浴時に行うのがベストです。声に出すA、B、Cの発音は、力を出しやすい「イ」と「エ」を含む発声です。

  • ① 胸の前で手を合わせ、両手を押し合いながら(プッシュしながら)「A(エィー)」と発音。
  • ② 続けて、同様に両手を押し合うタイミングで「B(ビィー)」と発音。
  • ③ さらに両手を押し合うタイミングで「C(シィー)」と発声。

①〜③を5回ほど繰り返します。

※ご自身の体調に合わせ、無理のない範囲で行ってください。

参考:「声の専門医だから知っている こけない 老けない よろめかない 声筋のすごい力」株式会社ワニブックス、「声が20歳若返るトレーニング」株式会社ヤマハミュージックエンターテイメントホールディングス、「美顔ボイトレ」株式会社祥伝社

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