筋肉のしくみ

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からだの動きに欠かせない筋肉の仕組みをみていきましょう。

●筋肉の構造

私たちのからだの筋肉には3種類あります。心臓を構成する「心筋」、内臓を構成する「内臓筋」、そして骨について関節を動かす「骨格筋」です。このなかで自分の意識で動かすことができるのは骨格筋のみです。私たちの日常動作からスポーツやダンスの複雑な動きまで、すべてのからだの動きは骨格筋が各関節を動かすことによります。
骨格筋はひとつひとつの筋細胞が集まり筋繊維となり、筋繊維は束ねられて筋束(きんそく)となり、その筋束をさらに束ねて筋膜が覆っています。一般に、「筋肉を鍛える、増やす」というときは、この筋繊維の集合体の合成を増やすことをいいます。

 

●筋肉の種類

筋繊維には瞬発系の「速筋繊維(白色)」と持久系の「遅筋繊維(赤色)」があり、さらに速筋繊維の中でもやや遅筋繊維に近いタイプは、「中間型(ピンク色)」に分けられます。遅筋繊維は脂質をエネルギー源として動き、速筋繊維は糖質がエネルギー源となります。遅筋繊維と速筋繊維のからだの中での割合は先天的に決まっています。しかし、トレーニングにより速筋繊維が中間型(またはその逆)に変化することは多くあります。胸板にある大胸筋、二の腕の後ろにある上腕三頭筋、太ももの前にある大腿直筋、太ももの外側にある外側広筋は、速筋繊維が多い部分で、トレーニングにより筋肉を増やしやすい部位です。

●新陳代謝

筋肉はずっと同じように保たれているわけではありません。筋肉のたんぱく質は比較的寿命が短く、1日に1%ほどの筋肉が分解され、新しく合成されるという新陳代謝が日々行われています。数ヶ月ですべての筋肉が入れ替わるといわれています。筋肉の分解は生理現象で止めることはできないため、筋肉量を増やすためには筋肉の分解量より合成量を多くすることが必要です。筋肉トレーニングやスポーツなどエネルギー消費が激しい運動を行うと、筋肉の分解はより進行するので、糖質とタンパク質をとりエネルギー源と筋肉合成の材料をからだに補給することが大切です。