よい睡眠のための寝具

よい睡眠には寝具の質も大切です。寝具選びの参考にしてみてください。

●パジャマ

部屋着の素材やデザインは布団との摩擦が大きく、布団の中で動きにくいこともあるためパジャマに着替えることがお勧めです。パジャマに着替えることにより自律神経を副交感神経優位に導くことができるとされます。素材は汗を吸収し発散しやすい綿や麻、シルクなど天然素材のものが快適です。パジャマは締め付けが少なくゆったりとしているので、寝ている間寝返りをしやすく無理なく姿勢を変えられることができます。また、入眠するときからだは徐々に熱を放出していきます。靴下を履いていると足先からの熱の放出が妨げられてしまいます。足をどうしても温めたいときは靴下ではなくレッグウォーマーで足首までを温めるとよいでしょう。

●布団

マットレス、敷布団は、低反発、高反発などあり、からだの沈み込みの度合いである体圧分散性と寝返りの打ちやすさのバランスが大切とされ、できれば実際に横になって快適さや自分の好みに合っているかを確かめて選びたいものです。掛け布団は暖かくて軽い羽布団が好まれますが、興味深いことに最近では重めの掛け布団を使うことで睡眠の質が上がる報告が相次いでいるようです。「包み込まれる安心感」が増し、掛け布団が落ちて寒いなどの眠りの妨げを防げることもよいようです。かけ布団に物足りなさを感じている場合は少し重めの毛布を上に置いてみてもよいかもしれません。また、寝具内の温度は32〜24度、湿度は45〜55%程度がよいとされます。夏は湿度が上がりがちですが吸湿性の良い素材を選び、こまめに干すことが快適さにつながります。

●枕

枕選びのポイントは、頭だけでなく首まで枕に乗せた状態で、首にシワがよらず楽に呼吸できるか、横向きで肩の圧迫感がないか、寝返りしやすいか、からだの力を抜いてリラックスできるか、などにあるようです。立っているときと同じ姿勢になれる枕がよいとされます。からだにピッタリと合う枕は思いのほか低い場合が多いようです。枕を見直したい場合は枕選びのポイントをチェックし、迷った場合は低めを選ぶとよいかもしれません。

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参考:「Dr.クロワッサン 疲れがとれる!眠るコツ。」株式会社マガジンハウス、「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」株式会社三笠書房、「睡眠にいいこと超大全」株式会社宝島社、「不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる」株式会社かんき出版

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