ブルーライトとは

太陽、電子機器から発されるこの光の性質とは。

●太陽からのブルーライト

太陽の光は特に色がないように見えますが、実際には、赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍(あい)・紫の光が混ざっています。この中で、もっとも波長が長いのが赤、もっとも短いのが紫です。波長の長さによって光の特性が違います。波長が短いほど光のエネルギーは強くなり、何かにあたったときの跳ね返りも強くなります。太陽から放たれた青や紫といった波長の短い光は、大気中の水蒸気、チリやホコリなどの粒子にぶつかると激しく乱反射し、乱反射した光がまた何かにあたって乱反射するということを繰り返し、空いっぱいに広がり、空や海は青く見えるのです。よって、太陽からの青い光、すなわちブルーライトによって空や海は青く見えるといえます。
紫色の光、紫外線は青よりさらに波長が短くエネルギーが強いため、より乱反射・拡散しやすく、大気圏のオゾン層でかなりの量が吸収・散乱され、地上に届くのはごく一部です。そのため地球表面では紫外線の強いエネルギーから生まれる強烈なダメージを全て受けることなく、生物は生きていけるのです。夕方空が赤くなるのは太陽から地表までの距離が長くなり、途中で青い光が散乱してしまい残った赤い光だけが目に入るようになるからです。

●人工的ブルーライト

1980年代はパソコンもテレビもまだブラウン管の時代でした。ブラウン管はLED液晶ディスプレイと比べると発光が弱く、画面も今と比べると暗く見えました。1990年代になるとバックライトに小型の蛍光灯を使用した液晶ディスプレイが登場し、ブラウン管より明るくなりますが、やや黄みを帯びた温かみのある発光でした。そしてその後、ブルーライトを大量に発光する白色LEDを使用した液晶ディスプレイが主流となり、現在の各段に明るい画面となります。
現代社会で目にしない日はおそらくないパソコン、スマートフォン、タブレットでは、このLED液晶ディスプレイから、ブルーライトが放たれています。また今主流になりつつあるLED照明からもブルーライトが放たれています。LED照明は白熱電球や蛍光灯と比べて、発光効率が高く、放射熱が少なく、部屋の温度に影響しにくいという利点があり、普及が進んでいます。特に日本の家では天井からの直接照明が多く、直接照明にLEDライトを用いていると夜になってもブルーライトが部屋の中でずっと拡散していることになります。ブルーライトの拡散している部屋でブルーライトを発光しているスマートフォンやタブレットを至近距離で見ながら、ちらちらとLEDディスプレイのテレビを見る生活だと、絶え間なく目やからだはブルーライトに露出されていることになります。電子機器から放出されるブルーライトは、太陽のブルーライトに比べはるかに微少とはいわれますが、からだで受ける量は放出量と時間によって決まります。またスマートフォンの画面などを近くで見ると、受ける光の総量は増えます。