代表的なスーパーフード2
●スーパーフード
ウコン(ターメリック)
肝臓の働きをサポートするクルクミンを含む
インド原産で伝承医療「アーユルヴェーダ」で使われ、また中国では薬膳料理に長く使われています。ポリフェノールの一種で黄色い色素成分であるクルクミンが、強い抗酸化作用をもつとされ、肝臓や消化器の症状を改善する働きがあるといわれています。
※とりすぎると肝機能障害をおこす報告もあるので、摂取量にご注意ください。
キヌア
NASAに認められたスーパーフード
南米のアンデス山脈原産の穀物。1990年代にアメリカ航空宇宙局(NASA)がすぐれた栄養価や利便性から「21世紀の地球上の生物の主要食」と発表しました。必須アミノ酸をバランスよく含み、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄といったミネラル、食物繊維が豊富に含まれます。粒が大きく、粘りが少ないので調理しやすい点もよいとされます。
アーモンド
ビタミンEは食品中最も高濃度
紀元前4000年頃のメソポタミアで食べられていたなど歴史は古く、保存食・滋養強壮食として長きにわたり重宝されています。抗酸化作用の強いビタミンEを食品中最も高濃度に含むとされます。主成分の脂質の多くはオメガのオレイン酸である他、カルシウムや鉄分、ミネラル、タンパク質、食物繊維も含みます。
ゴールデンベリー(食用ホオズキ)
ドライフルーツで気軽に食べられる
古代インカ帝国で食用とされていた果実で、現在でも食用ホオズキとして生の果実またはドライフルーツとして食します。抗酸化作用があるフラボノイド、βカロテン、ビタミンAを含みます。
ザクロ
食べる宝石、女性の強い味方
聖書やホメロスの作品にも登場する歴史が長いフルーツで、古代の神話には神々がこのフツールを好んだという記述もあるそうです。女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをするエストロンが種子に含まれ、生理不順や更年期障害などに効果が期待できます。ビタミンC、カリウムも含みます。
アセロラ
赤い実はビタミンCの宝庫
南国に育つ常緑の低木で、さくらんぼのような真っ赤な実がなります。沖縄県や西インド諸島で栽培されます。レモンの約17倍ものビタミンCを含むため、美容や免疫力アップの強い味方です。
マルベリー
アンチエイジング成分
レスベラトロールを含む
桑の実のことで、白い品種と赤紫系の品種があります。ホワイトマルベリーがドライフルーツとして食べられることが一般的です。マルベリーにはポリフェノールの一種でアンチエイジング成分とも呼ばれることがあるレスベラトロールが含まれています。その他にビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれます。
サチャインチ
(インカインチ、グリーンナッツ、インカピーナッツ)
インカの宝石は、
たんぱく質とオメガ3、ビタミンEに富む
サチャインチはアマゾン川流域の熱帯雨林原産の植物。インカインチ、グリーンナッツ、インカピーナッツともよばれます豆(ナッツ)そのままを食すほか、パウダー、種子からしぼったオイルがあります。豊富なたんぱく質とn-3系のα-リノレン酸も含みます。また抗酸化作用のあるビタミンEも含みます。
エゴマオイル
オメガn-3系の代表的オイル
インドの高地や中国雲南省の高地が原産のシソ科の植物で、ゴマとは違う風味をもちます。エゴマはその種からしぼった油で、脂質の半分以上が、オメガn-3の代表的な脂肪酸であるα-リノレン酸です。α-リノレン酸は体内で合成することができない必須脂肪酸です。加熱に弱いので、火を加えずに食しましょう。
モロヘイヤ
夏場の貴重な栄養源、「王様の野菜」
エジプト原産の野菜で、夏場の貴重な青菜。アラビア語で「王様の野菜」の意味です。βカロテン、葉酸、カルシウム、ビタミンCなど多くの栄養素が豊富に含まれます。葉にふくまれるねばり成分のムチンが、消化不良や食欲不振の改善をサポートします。
アボガド
食事に気軽にとりいれやすく、
おいしい「生命の源」
アステカの時代から「生命の源」、「森のバター」とよばれ豊富な栄養を含みます。脂質の多くが不飽和脂肪酸で、オレイン酸を多く含みます。ビタミンB類、ビタミンE、カロテン、パントテン酸、葉酸、カリウム、カルシウムなどのビタミンやミネラルも含みます。さらに食物繊維も豊富で、ルテインやカロテノイドといったフィトケミカルも含まれます。
ケール
ヨーロッパでよく食べられている
栄養豊富な野菜
地中海沿岸から中近東にかけて原産地で紀元前から食べられてきた野菜で、ヨーロッパでは一般によく食べられています。緑黄色野菜の中でも栄養価がトップクラスともいえる野菜です。βカロテン、カルシウム、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、マグネシウム、鉄、ルテインに加えて、肝臓の解毒代謝を改善するスルフォラファンも含まれます。