声帯の老化の影響

筋肉でできている声帯は老化します。

●老化による声の変化

声帯が老化すると、以下のようなことが起きるようです。

  • テンポよく話しにくく、呂律が回らなくなる。
  • 声が低くなり明るい声が出せない。音域が狭くなる。
  • 声が細くなりかすれる。
  • 強い声や大きな声が出なくなる。
  • 話すとすぐに疲れ、会話が億劫になる

 

●声帯の老化の原因

声に関連する筋肉も他の筋肉と同じように30代になると徐々に老化が始まるとされます。声帯や声帯周辺の筋肉や表情筋の衰え、舌の筋力の衰え、腹筋の衰え、このような声に関連する筋肉の変化は声の変化につながります。声帯そのものの筋肉は老化により、痩せる(横幅が狭くなる)、むくむ(分厚くなる)、萎縮する(硬くなる)などの変化が起き、声帯の二つの筋肉がピッタリと閉じにくくなり声に変化が起きます。声帯そのものの老化に加えて、長年の声帯での疲労の蓄積、女性ホルモン、男性ホルモンの分泌量の変化が、声帯の閉じ方や振動、緊張、呼気の流れにも影響して、声を大きく変えてしまうこともあるようです。
 

●声帯の老化の影響

声帯は発声以外にも、呼吸、嚥下(えんげ)の働きをしていますので、声帯の老化はこれらの働きにも影響します。声帯がピッタリ閉じることによりスムーズな呼吸ができるとされ、声帯の老化は息苦しさにもつながるようです。嚥下は飲食物を飲み込むことですが、声帯がピッタリと閉じないと唾液などが気管から肺に入り、誤嚥性肺炎につながる心配があります。

参考:「声の専門医だから知っている こけない 老けない よろめかない 声筋のすごい力」株式会社ワニブックス、「声が20歳若返るトレーニング」株式会社ヤマハミュージックエンターテイメントホールディングス、「美顔ボイトレ」株式会社祥伝社

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